人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

建設指導部は、夏から秋にかけては路盤工事を集中的に行い、冬には岩盤掘削工事を行うスケジュールを立てていたようだ。それに従い、岩盤掘削工事は12月8日から始まったが、そこに農場員が大量に動員されている。両江道は全体が高山地帯で岩盤が非常に多い。岩盤掘削は危険な上に非常に手間が掛かるので、ともかく人手が必要だ。

他にも理由がある。

両江道の別の情報筋によると、白頭山観光鉄道のルートは中国と非常に近いため、ダイナマイトなどを使った発破も自由にできない。中朝国境を流れる鴨緑江の川幅が狭く、発破により中国側に影響が出かねないためだ。

当初のスケジュール通りに進めるには、冬の間に岩盤掘削をすべて終えねばならないが、ダイナマイトも使えない上に、電気もないため機械を使うことも不可能だ。そのため、大量の人員を動員して、手作業で行うしかないのだ。

堆肥づくりのノルマが…

一年の農作業を終えてゆっくり休もうと思っていたところにこの動員命令だ。農場員の不満は高まっている。また、農場員の大量動員は、来年の農作業に悪影響を与えかねない。