匿名の工学関係者は「龍林や白頭山は水資源の乏しい場所なので、原発が立地できるとは思えない」と語った。軽水炉型原発には、莫大な量の冷却水が必要になるが、これらの地域ではそれだけの水を確保するのは無理だということだ。
「原発を建設するなら南浦や黄海南道(ファンヘナムド)の新浦(シンポ)などの海に面した地域が適している」「それにもかかわらず、北朝鮮が内陸で原発建設を行っているとしたら、別の用途である可能性がある」と指摘した。
内陸に立地した原発は、米国では決して珍しくない。しかし、そのいずれも安定した水源が確保できる大河や湖のほとりにある。今回、取り沙汰されている煕川1号発電所は、清川江(チョンチョンガン)、白頭山英雄青年発電所は西頭水(ソドゥス)に面している。
いずれも下流は大きな川だが、上流の水量は決して多くはない。また、朝鮮半島の北部は雨の少ない気候でもあり、原発に必要な水が確保できるのか疑問だ。一方、漁郎は海に面しており、水の確保に問題はない。
「処刑」のため進展なし
噂の真偽はともかく、10月10日の朝鮮労働党創立70周年の日に、原発からの電気が供給されたという情報はない。
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