今年の春から学校での偶像化教育も始まっているが、教材の内容も抽象的で、学生から「元帥様はいつ生まれて、どういう人生を歩んだのか」と聞かれても、教師も理解しきれずまともに答えられない有様だ。
一般住民に対しても、政治講演会などで偶像本を配布し、「元帥(金正恩氏)の偉大さ」を浸透させようとしているが、住民らはワイロを払って欠席したり、会場の後ろの方では居眠りするなど、冷めたムードが漂っている。
道端に設置されているスローガンや壁画も金正恩氏だけのものに交換する作業を行っているが、そんなものは誰も気にも留めない。そんな中で、当局は金正恩氏の現地指導を使い、身を持って「偉大さ」を教え込もうとしている。
平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋は次のように語った。