「バーカウンターが設置されている室内プールに行って、男女区別なくプールサイドに陣取るのがお気に入りのようだ。泳いだ後は、一皿50ドルもするアヒル、イカ、焼肉のつまみで、1本100〜200ドルもするブランデー、ウイスキーを飲む。ホテルの外貨レストランでは、高級ビールと20ドルの冷麺を食べる」
平壌市内に滞在中、トンジュたちはタクシー会社のベンツを借りきって、ホテルやプールに到着すると、英国王室の近衛兵風の姿をした案内員が迎え入れる。
「外貨商店では、幹部達にプレゼントするための電子機器や高価な商品を購入する。ホテル、デパートでは、地方のトンジュをお客様として迎え入れるために、配達サービスまで導入しはじめた」(平壌の内部情報筋)
まさに、平壌バブルといったところだ。その一方で平壌と地方のみならず、北朝鮮社会全体で貧富の格差が拡大していることは言うまでもない。