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朝鮮総連の幹部と言えば昔こそバリバリの「革命家」だったが、今ではすっかり「ノンポリ化」が進んでおり、普通の韓国人や日本人を洗脳することなど到底ムリだ。普段は北朝鮮のことを「祖国だ」と言っていても、実際にその「祖国」に帰って暮らすことなど想像すらできないほど資本主義文化に染まり抜いている。

それ以前に、北朝鮮のあの独特のレトリックに共鳴できるのは、きわめて特殊な感性を持った人だけだ。

そんな1000人に1人も出てこないような「特殊事例」を警戒し、国家保安法をしゃくし定規に運用しているとしたらナンセンスと言うほかない。そもそも、朝鮮総連の関係者と親しくなっただけで罪になるというなら、パチンコ業者らが通い詰める韓国クラブのホステスやママたちを一網打尽にしなければならない。

ちなみに、朝鮮総連を警戒しているのは日本の公安当局も同様で、組織内にスパイを獲得しようと四苦八苦している。しかしそこにコストをかけ過ぎるのは、むしろ日本の安全保障にとってマイナスと言わざるを得ない。