北朝鮮は、1000万ドルを投資しアンコールワットから3キロ離れた、シェムリアップの町外れに「グランド・パノラマ・ミュージアム」をオープンさせる。建設には、北朝鮮から50人以上の芸術家が派遣された。建設に当たったのは、アフリカ諸国で銅像建築を手がけている万寿台芸術社系列の万寿台海外開発社だ。
アンコールワット管理局の担当者によると、博物館は今後10年間北朝鮮により運営され、投資金を回収し、その後にカンボジアに寄贈される予定だ
4万平米に達する敷地に建設された博物館では、9世紀から15世紀のクメール帝国の王や寺院を描いた絵画が展示される。中でも縦13メートル、横120メートルの大型モザイク壁画が最大の見ものだ。博物館には、3D映画館も併設されている。
当初は2013年4月オープンの予定だったが、大幅にずれ込んでいる。デイリーNKジャパンの記者も2014年5月に現地を尋ねている。記者は「オープンどころか、建設途中の廃墟のようだった」と語る。