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例えば、平壌の金日成広場に大勢の市民を動員して行われる「群衆大会」。先着順に適当に並べばいいというわけではない。立ち位置は、出身成分に従って一人一人が、細かく決められている。

両江道(リャンガンド)の住民が米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、「前から何列目、右から何番目」と、立ち位置が決められていて、勝手に移動することはできないという。

細かく決められていることから、欠席するとすぐに発覚し、後に厳しく叱責されることから、よほどの大病を患わない限りは這ってでも行かなければならない。

また、当局が把握している自分の成分は知らない人でも、割り振られた立ち位置でなんとなくわかってしまう。金正第1書記が立つ「主席壇」の真正面は労働党員など「核心階層」が割り振られる。その後ろに「動揺階層」、金正恩氏から一番遠いところに立たされるのは「敵対階層」だ。