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平壌の金日成広場での群衆集会のみならず、様々な政治行事で土台が問われる。咸鏡南道(ハムギョンナムド)の情報筋によると、金日成氏、金正日氏の銅像に花束を捧げる儀式では、その順番や花の大きさも成分によって決められる。

「敵対階層」に分類されている人の順番は後回しになり、忠誠心を示そうと大きな花束を捧げようとしても許されない。

こうした北朝鮮当局のこのようなやり方に対して情報筋は「何時間も続く退屈な行事だが、後ろの方にいるとさほど緊張を強いられることもなく楽だ」とする一方で「国から見捨てられているので、気分のいいものではない」と述べた。

米国ワシントンの人権組織「北朝鮮人権委員会」の報告書によると、動揺階層、敵対階層に分類されている人は北朝鮮全人口の72%に達する。

市場経済の発展により、財力を手にしたトンジュ(金主、新興富裕層)が、成分の壁を乗り越えるようになりつつあり、以前ほどは成分を厳しく問われないようになったようだ。しかし、身分制度が公式に廃止されたわけではない。

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「人民は皆平等」であるはずの社会主義国、北朝鮮の時代錯誤な身分制度は、人権侵害の根源だとして、国際社会からも批判されている。