北朝鮮で、覚せい剤など違法薬物の乱用が広がっている実態については、以前にも指摘した。むかしの日本と同様に、女性たちが「覚せい剤ダイエット」にハマっていると言われるほどの退廃ぶりだ。
そして最近では、高級幹部までもが覚せい剤を常用していると、米政府系のラジオ・フリー・アジアが伝えている。その報道によれば、5月に粛清・処刑された玄永哲元人民武力相も「覚せい剤のやりすぎが原因で処刑された」という噂が、一部で流れているという。
北朝鮮の高級幹部の中には、権力にあかせてやりたい放題の人間もいるが、慢性的な経済難と国際社会からの孤立のせいで、仕事の上では少なからず難題を抱えている。ストレスも非常に強い。
故金正日総書記も、王侯貴族のようなぜい沢三昧の生活をする一方で、かなりのストレスを抱えていたことが伝えられている。