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個人経営の店ならともかく、国営の高級百貨店で闇レートが使われていることは、北朝鮮当局が闇レートという認めたくない「不都合な真実」を受け入れつつある証拠といえるだろう。ただでさえ北朝鮮ウォンでの支払いは不便が伴う。

普通江百貨店では、米ドル、人民元、デビットカードにあたる「ナレカード」での支払いが可能だ。お釣りは外貨または北朝鮮ウォンで支払われる。

ジャームズ記者は、多くの人が米ドルで買い物としていると伝えた。北朝鮮ウォンでの支払いが可能かどうかには触れていないが、支払いはかなり面倒なことになる。

平壌市民も敬遠する北朝鮮ウォン

例えば、北朝鮮ウォンの最高額紙幣が5000ウォン札だ。LED電球1つなら5000ウォン札8枚と1000ウォン札2枚で済むが、1126万ウォンのエアコンの買うためには5000ウォン札を2252枚が必要となる。北朝鮮ウォンは単純に通貨として「非常に使いづらい」のだ。記者は、平壌のタクシーでさえ北朝鮮ウォンを嫌がったという。