両江道(リャンガンド)の情報筋によると、以前は完成品の輸入が多かったが、最近は原材料や部品の輸入が増えつつある。これは輸入品を市場で販売するよりも、資材を輸入して北朝鮮国内で加工、販売した方が儲かるからだ。
例えば、以前は中国から輸入した服を市場で売っていた人が、今では中国から服地、ラベルなどを輸入して、国内で製造するようになりつつある。また、車の修理や洗車など、今まではドライバー自身が行っていたことを、専門業者の出現により、お金を払って人に任せるようになるなど、社会全体での分業化が進みつつあることも、資材や部品の輸入が増える一因だろう。
金正恩氏が資本主義を容認?
咸鏡北道(ハムギョンブクト)の大学生によると、当局が資本主義的方式を黙認している背景には、金正恩氏が中国式の経済開発を目指していて、小規模な個人企業の育成を奨励しているからという話があるという。