10月31日には、後者の最新作である『朝は輝け』(リム・ボンチョル作)の出版も発表された。
こちらは、1980年代末から2010年までの経済および科学技術開発がテーマ。東欧社会主義圏が崩壊して北朝鮮が孤立する中、金正日氏の指導力により「CNC(コンピュータ数値制御)工作機械」の独自開発に成功する。
北朝鮮は近年、CNCを科学技術力を誇示するための宣伝材料として多用しているが、実際の技術レベルについてはよく分かっていない。
『尊厳』と『朝は輝け』の発表を報道した朝鮮中央通信の記事全文は次のとおり。
朝鮮で長編小説「尊厳」を出版
【平壌10月3日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党創立70周年に際して4・15文学創作団が、叢書「不滅の歴史」の中で長編小説「尊厳」(パク・テス作)を創作して出した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面同小説は、金日成主席が米帝の反共和国圧殺策動を断固と粉砕してチュチェ朝鮮の自主権と尊厳を守り抜いた業績を感銘深く形象化している。
チュチェ57(1968)年1月、朝鮮人民軍海兵たちが共和国領海に入ってきて偵察行為を働いていた米帝の武装情報収集艦「プエブロ」号をだ捕した時期を時代的背景としている。
米帝国主義者は武装情報収集艦がだ捕されると、片意地を張って艦船と艦船員を送還しなければ全面戦争を起こすと威嚇、恐喝する。