北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、国連で北朝鮮が外貨稼ぎのために東南アジア、アフリカ、中東など労働者を5万人以上を派遣し、低賃金で働かせている実態が人権侵害であると指摘されたことに対して反発する朝鮮対外建設局の代弁人の談話を掲載した。
談話では、「ニューヨークで開いた記者会見で、海外に派遣された共和国の勤労者が「強制労働」に直面しているだの、何のと出まかせにしゃべりながらでたらめなほらを吹いた」と名指しはしなかったが、国連のマルズキ・ダルスマン北朝鮮人権特別報告者を非難した。
さらに「海外に派遣されたわが勤労者は、国際法と国内法の要求に合致する労働および生活条件の下で働きながら国の経済発展と対外経済交流の拡大のために努めている」としながら「常な経済交流を『人権蹂躙(じゅうりん)』に罵倒し、国際舞台で取り上げることこそ、この世の外で生きる精神病者の醜態である」と国連における北朝鮮の人権問題告発の動きに猛反発した。
朝鮮中央通信の報道全文は次の通り。