当局は、鶏工場の従業員や地元の住民に「釘、板、レンガを供出せよ」「忠誠の資金を差し出せ」との指示を下す。供出を渋っている人は、区域の労働党委員会から「早く出せ!」と矢継ぎ早に催促される。
しかし、最初から最後まで無茶なやり方で、かろうじて鶏工場の建物が建設されても、肝心のヒヨコもエサも不足しており、鶏の増産は難しい。金正恩氏の指示は「ともかく潰してともかく建てろ」のみで、具体的な運営、増産方法については、誰もわからない。
情報筋によると、住民たちは「意味のないことに動員された挙句、金品を搾り取られた」と激昂しているという。
道内では鶏工場以外にも、漁郎川3号発電所、金策製鉄所、清津東港の改修工事が行われているが、金品や労働力の供出で住民たちの負担が高まっている。