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労働党関連行事に、必要な物資や資金を提供しながら参加することで、高級幹部の覚えをよくし、ビジネスに活かそうと言う意図が隠されている。

また、ある幹部が工場を訪ねて「模範的に生産が行われている」と語れば、トンジュたちは、その工場に相次いで支援物資を送る。こうした「ゴマすり競争」はさらに加熱し、現地指導の日程や政策の方針が発表される前に、それに沿った動きを見せる。

なかには、上からの指示がないにもかかわらず、工場の従業員に管弦楽団を結成させ、党創立70周年記念行事を独自に行うケースすらある。もちろん、労働党や金正恩氏に対する忠誠心から来るのではなく、金儲けのためだ。

トンジュからすれば、名目上は賄賂ではなく行事への自発的な献品、献金であり、正々堂々と差し出すことができる。受け取る方も気が楽だ。代償として、公営事業に参入できたり、外貨稼ぎなどのビジネスで国から便宜を図ってもらえる。