物流停滞で燃料も高騰

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なかでも、燃料の価格上昇は庶民の懐を直撃。石炭は10月に入ってから毎日2ドル(約240円)ずつ高騰した。粉炭1トンは30ドル(約3600円)、練炭は60ドル(約7200円)に達している。

プロパンガスの価格も上昇している。まだ暖房の必要はないが、煮炊きに石炭を使う人々が多いため、燃料価格の上昇は深刻な問題だ。

平壌市民の間からは「大同江の遊覧船やら大通りの整備やらには気を使うのに、なんで庶民の暮らしには気を使わないんだ」「物がなくて息が詰まりそうだ」「何を恐れて流通まで遮断するんだ」「あんな行事、早く終わればいいのに」など、不満の声が続出している。

今年春、韓国でMERS(中東呼吸器症候群)が流行したが、この時も平壌への出入りが制限された。こうした措置は、住民生活に支障を来すだけでなく、海外資本や外国人観光客を誘致するにあたって大きな障害となっている。