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メディアだけでなく学校や講演会などで、「元帥様はすごい!」と褒め称えるが、あまりにも低レベルなエピソードのオンパレードで、逆効果になっている。威厳をつけるための肥満体型(推定130キロ)は、海外からも「太りすぎでは?」と心配されるぐらいだが、北朝鮮国内でも「贅沢し過ぎ」と密かに囁かれている。

こうした「金正恩神格化」の惨憺たる有り様を紹介すると、「北朝鮮はもうじき崩壊する!」と思われるかもしれないが、若者達が「反政府運動」をするほど、金正恩氏や北朝鮮政府に強い反感を抱いているわけではない。

「最近の若者たちからすれば、金正恩氏のことをただ単に『高い地位にいる人』と思うぐらいのようだ。そもそも彼らは金正恩氏にも、社会にも、国にも関心を持とうとしない」(情報筋)

中国の若者の間でも、物事を深く考えず、政府に露骨に歯向かう意思もなく、ただ金儲けができて楽しく生きられればいいという「政治的無関心」が広まっていると言われているが、北朝鮮の若者も似たようなものかもしれない。それが生き残る術だからだろう。