北朝鮮が計画している、蓋馬高原や黄海南道の新空港は、襄陽空港よりもっと悲惨なことになるのは火を見るより明らかだが、さらに、金正恩氏は空港拡張を指示。漁郎(オラン)空港と三池淵(サムジヨン)空港を国際空港にするための拡張工事が始まっている。
それぞれ朝鮮を代表する名勝地、七宝山(チルボサン)、白頭山(ペクトゥサン)に近い空港だ。
「観光業で経済を活性化させる」という発想自体は、決して悪くない。しかし、無計画な「ハコモノ行政」に走っている限り、北朝鮮が掲げる「2017年まで観光客100万人を誘致」は、難しいだろう。
デイリーNKジャパンは、実際に北朝鮮を訪れた観光客らの取材を通じて、「北朝鮮当局が工夫をすれば『朝鮮旅行』は、もっと魅力的になる」と提言しているが、観光客を誘致するために、整備すべきものは何だろうか。手を着けるべき部門は数多いが、まずは「高速道路」だ。