気候は清涼で景色は素晴らしいが、開発が極端に遅れている地域だ。2007年の南北首脳会談では、北朝鮮側から「この地域を南北共同で開発しよう」と提案され、韓国の統一省もフィージビリティ・スタディ(事業化可能性調査)に乗り出したが、南北関係悪化で計画は完全にストップした。
現地出身の脱北者キム・ヒョンセ氏(仮名)は、「蓋馬高原は山林ばかりで、現状では観光地としての価値はない。観光地として売り出すにも、道路や鉄道が整備されていない」 と語っている。
さらに、黄海南道にも、空港建設が企画されている。黄海南道は、海に面した平野地帯で高麗の都だった開城(ケソン)などがある。外国人観光客も多く訪れる地域だ。