列車はディーゼル機関車2両が前後に連結されていて、国内移動の時には8~9両編成、外国訪問の時には20両編成になる。
自分が乗る「1号客車」には、1人用の寝室が5部屋あり、訪問する地域の経済の現状などがひと目で分かるGPS付きのマップや、インターネットにアクセスできる最先端の通信装備が設置されているそうだ。それ以外にも、宴会室や会議室、警護隊が乗る所、専用のベンツ2台が入る車両などがある。
金正日氏がロシアを訪問した時に随行した、ロシア極東地区のコンスタンティン・フリコフスキー大統領全権代表の著書「東方特別列車」によると、列車の中には映画を見るための大型スクリーンがあり、応接室にはカラオケの機械もあったという。
列車の中にはフランス産のワインがあふれていて、金正日氏は赤ワインを楽しんでいたそうだ。金正日氏が一番好んで食べるふかひれの料理も食卓に並んでいた。金正日氏が食べる料理の材料は北朝鮮から直接飛行機で調逹したもので、ここで出たごみも密封して北朝鮮に持ち帰った。
2004年に金正日氏が中国訪問を終え平壌に戻る途中に発生した龍川(リョンチョン)駅爆発事故も、金正日氏を暗殺しようとしたものだったという説が流れている。空も地面も恐ろしくなった金正日氏が選ぶ道は、海以外にあるのだろうか。次に外国を訪問する時、金正日氏がどのような道を選ぶのかとても気になる。