北朝鮮は、10月10日に平壌で朝鮮労働党創建70周年記念の軍事パレード(閲兵式)の開催を予定している。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、国際社会に影響力のある国の使節をパレードに招待しようと躍起になっているが、苦戦しているという。

2013年の建国記念日に開催された軍事パレード(参考写真)
2013年の建国記念日に開催された軍事パレード(参考写真)

中国の対北朝鮮情報筋によると、北朝鮮政府は今年初めから、各国駐在の大使館に「行事に参加するかもしれない指導者クラスの人物を探れ」という指示を出した。

7月に平壌で開かれた第43回大使会議でも、外国の影響力のある人物を行事に招待することについての討論が行われたという。この場では、北朝鮮と友好関係にある国の副総理クラスの人物に訪問を打診し、金正恩第1書記の偉大さを広く宣伝せよとの指示が下された。

しかし、別の匿名の情報筋によると「外国使節を招待せよ」という指示はすでに撤回されているのこと。使節団の旅費などの費用が、財政難の北朝鮮政府にとって負担すぎるからだという。

では、実際にはどの国が参加するだろうか。

真っ先に挙げられるのは中国だが、周知の如く、政治レベルの中朝関係は冷え込みきっている。2年前から長官レベルの交流も断絶しているほどだ。

しかし、崔龍海(チェ・リョンヘ)氏が、9月3日に北京で開かれた抗日戦争戦勝70週年に参加したことから「外交儀礼に配慮して中国は、崔氏と同レベルの人物を派遣するかもしれない」という観測もある。

次に考えられるのはキューバ。今月8日付の労働新聞は、訪朝したキューバのミゲル・ディアスカネル国家評議会第1副議長と金正恩氏の会談を大々的に報道。キューバとの親密ぶりをアピールした。

その他、予想されるのは、ロシア、ベラルーシ、ラオスなどだ。このクラスの国だと「見栄え」もして、費用負担も抑えられるので、コストパフォーマンスも悪くない。

西欧諸国の参加は…もちろん絶望的だ。北朝鮮も想定していないだろう。核・ミサイル問題で、制裁を受けている北朝鮮の行事に西欧諸国は興味を示さないだろう。仮に参加でもしたら「独裁者と手を結んだ」と国内外から厳しい批判に晒されるのは火を見るより明らかだからだ。

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