しかし、労働新聞に掲載された金正恩氏は、時折深刻な表情を浮かべているが、総じて笑みを浮かべるなど、被災地を訪れたという緊張感は見られない。さらに、被災者の姿もほとんど見られない。高台で金正恩氏が指導する姿を、遠巻きに眺める住民らしき集団が確認されるぐらいだ。
復旧作業の現状について金正恩氏は、「数千所帯の浸水住宅に対する補修作業と羅先市の電力、逓信、鉄道網に対する臨時復旧を基本的に終えた」と言い切っているが、国連や国際援助NGOなどの調査によると「水害地域の住民のほとんどが現在公共施設で避難生活を送っており、水や食料へのアクセスが絶たれている状況」と報告しており、復旧にはまだ時間がかかると見られる。
現地指導には、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏、李日煥(リ・イルファン)氏、趙甬元(チョ・ヨンウォン)氏が同行した。
朝鮮中央通信の報道全文は次の通り。