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ちなみに、今年1月の新義州市内の高級マンション1戸の価格は3万ドル(約360万円)だったので、半年ちょっとで60%以上値上がりしている計算になる。マンション価格の下落が止まらない対岸の中国の丹東からすると羨ましい話だろう。

スムーズに不動産取引が行われる秘訣は、もちろんワイロだ。また、売買可能な住宅も限られる。国土環境保護省の国土管理局に賄賂を渡して許可証を得た上で、住宅地に転用された農場の土地に建てた高級住宅や、老朽化した家を立て直したものがそれにあたる。

あくまでも、違法な住宅売買だが、保安署(警察署)や都市経営事業所の幹部に、ワイロを掴ませれば売買許可証が得られる。手続きも当局にコネのあるブローカーの手を通じて行われる。

ブローカーへの手数料を下手にケチって、個人的に住宅を売買しようとすると、運が悪ければ当局に没収されかねない。住宅となると額が大きくなるだけに、ブローカーにカネを払って安心を買うといったところだろうか。