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建前上、北朝鮮の住宅は国家の所有財産だったが、90年代の大飢饉「苦難の行軍」を経て、なし崩し的に住居や土地が売買されるようになった。売買形式も、一般的な国家と似たような形になりつつある。

家を売りたい人は、まず不動産ブローカーを訪ねて、間取りと値段を伝えて鍵を預ける。買いたい人が、ブローカーを訪ねて希望の条件を伝えると、条件に見合った物件を10件ほど紹介してもらい、内覧する。

買いたい人が購入を決めたら、ブローカーは売主と買主を引き合わせ、その場で現金と許可証を渡してめでたく売買契約が成立という流れだ。

こうした不動産業務が一般的でなかった頃は、ブローカーの仲介料も非常に高額だったが、最近では住宅価格の1割程度に落ち着きつつある。例えば、1戸5万ドル(約600万円)で取引されている新義州市内の高級マンションの場合だと、ブローカーの受け取る仲介料は約5000ドル(約60万円)だ。