北海道警は6日、国の雇用助成金をだまし取ったとする詐欺容疑で、札幌市にある朝鮮総連の北海道本部など関係先を家宅捜索した。
公安関係者によれば、道警は札幌市内にある朝鮮総連の複数の関係企業が、従業員の雇用をめぐる国の助成金をだまし取った疑いで捜査を進めてきたという。
事実なら、背景には朝鮮総連の財政面での窮状があると思われる。
一部には、朝鮮総連がパチンコ業界などに豊富な資金源を持っていると見る向きもあるが、実際にはそうではない。朝鮮総連の財政を長らく支えてきたのは、傘下の民族系信用組合からの情実融資や日朝貿易などの利権だった。しかし、信用組合の経営破たんや対北制裁による貿易停止を受け、それらの資金源はほとんど崩壊してしまった。