北朝鮮では、若者や富裕層を中心に、禁制品である「韓国製品」の人気は根強い。いくら当局が「禁止令」を出しても効果が上がらないなか、海外駐在員に対して「サムスンやLGなど韓国製携帯電話の使用禁止令」が下されたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。 

RFAの中国国内の情報筋によると、在中北朝鮮大使館が外交官、貿易関係者及び、その家族に対して「韓国製の携帯電話をすべて中国製に替えるように」という指示を出した。東南アジア各国でも同様の指示が出されている。

「禁止令の理由はさっぱりわからないが、韓国製品の北朝鮮国内への持ち込みを禁じる措置の延長線上にあるようだ」(RFAの情報筋)

別の情報筋によると、米国製品のiPhoneの禁止令については不明だが、駐在員たちはiPhone使用を自粛しているようだ。

この禁止令によって、韓国製携帯ユーザー達は、安値で下取りに出し、新たに中国製に買い換えざるを得なくなった。手間と費用もかかるが、「中国製は機能面でよくない」と不満が噴出しているという。

さらに、海外駐在員たちの間で人気があるタバコが韓国製の「ESSE」だが、これについても「あまり見かけなくなった」(情報筋)とのこと。人前では吸わないように気をつけていると見られる。

海外駐在員たちや貿易幹部が、韓国製品使用禁止令にナーバスになる背景には、高級幹部の粛清、処刑が相次いでいることがある。ちょっとしたミスでも北朝鮮本国への召還命令が出されて命取りになりかねないことから、できる限りおとなしくする雰囲気が漂っている。

しかし、彼らも大半が「携帯2台持ち」だったりする。つまり、大使館に登録した携帯は中国製だが、その裏で所有する未登録のプライベート携帯は韓国製を使うのだ。

北朝鮮当局が出す「方針」や「指示」は、一時的に守られても、時間が経てば「有名無実化」するのが、お決まりのパターンなので、海外の北朝鮮人たちも嵐が過ぎ去るのを待っているだろう。

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