「万寿台テレビが人民に(余計な)外国情報を知らせているという金正恩氏の批判があったと聞いた。また、当局の幹部が、立場を利用して外国情報をこっそりと楽しむなど不正を働いたというウワサもある」
こうしたなか、最も説得力を持って受け止められているのは、金正恩氏の妹、「金与正(キム・ヨジョン)氏関与説」だ。
宣伝扇動部の副部長を務める与正氏が「外国情報を流す万寿台テレビは、金正恩同志の偉大性の宣伝に役に立たない」と主張して、放送中止に追い込んだという説だ。
もし与正氏が関与していたとするなら、彼女は「テレビ統制」の強化が、既存のテレビ離れをさらに加速させることを知らないようだ。