市場の小さな売台(テナント)での商売から出発し、新興富裕層にまで成り上がった北朝鮮のトンジュ(金主)たち。彼らはいま、裏通りにある市場から抜けだして、廃業した国営商店を買い取り大通り沿いで堂々と商売を始めている。そのために駆使されているのが「不動産転がし」の裏ワザである。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋が、その詳細を伝えてきた。

道の人民委員会(道庁)の商業管理所に属している国営商店は町内に3つから5つほどある。本来なら、様々な商品を国定価格で販売することになっているが、国営の工場の稼働が止まったため、売り物がなく開店休業状態だったり、閉店したりしている店が多い。

ターゲットは貧乏軍人

人民委員会は、内部で「商店の数を減らすべきだ」との声が上がったことを受け、建物の所有権を商業管理所から都市経営課や建物補修事務所に移管した。