人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

停電によって水の浄化装置が稼働されないため、水面から鼻を突く異臭が漂ってしまう。さらに、プールの中で放尿する子どもたちが多いため、異臭がひどくなるのだ。

薬品や毒ガス攻撃の類いではないが、北朝鮮の各地ではこうした異臭騒ぎの後が絶えない。

東海岸の元山(ウォンサン)市郊外にある松濤園(ソンドウォン)海水浴場は、古くからの名勝地として知られ、金ファミリーの別荘もあるビーチリゾートだ。幹部たちは車に乗って、庶民は列車やバスを乗り継いで遠くから訪れる人気のレジャースポットだったが、最近は異変が生じている。

異変の原因は「廃油」と「生活排水」。元山港に出入りする船が違法投棄した廃油と元山市内の生活排水が混ざって松濤園に流れ付き、水質が急激に悪化してしまった。金正恩氏が提唱する元山金剛山観光特区もこれでは台無しだ。

汚染が深刻化している元山の松濤園付近の露天商(画像: Clay Gilliland)
汚染が深刻化している元山の松濤園付近の露天商(画像: Clay Gilliland)

こうした事情から住民達は、松濤園に見切りをつけて、元山の北に100キロ離れた咸興(ハムン)の麻田(マジョン)遊園地へと向かっているという。この遊園地は、海水浴場、ホテル、キャンプ場など様々なレジャー施設が揃っている。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面