ロシア沿海州から粉末洗剤に混ぜて麝香腺(じゃこうせん)を違法に持ちだそうとした北朝鮮国籍の住民が摘発されたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報道した。

麝香が取れるシベリアジャコウジカ(画像:Maksim)
麝香が取れるシベリアジャコウジカ(画像:Maksim)

RFAはロシアの「プリモリエ24」の記事を引用しながら事件の詳細を伝える。記事によると、ハサンの税関当局が、ロシアのハサン駅と北朝鮮の豆満江駅を結ぶ国際列車に乗っていた北朝鮮国籍者のカバンから32グラム以上の麝香腺2つを発見し、摘発。北朝鮮国籍者は、現在裁判にかけられているという。

麝香腺とは、ジャコウジカの陰部と脇の間にあるもので、メスを惹きつける匂いを出すものだ。ここから出る匂い、つまり麝香は香水などに使われるムスクとしてひろく取引されてきた。

ジャコウジカは朝鮮半島、サハリン、中国東北、ロシア沿海州、シベリアなどに生息しているが、生息数が急減、絶滅の危機に貧しているため、ワシントン条約で国際取引が禁止されている。

今回、摘発された北朝鮮人が貿易関係者なのか、それともロシアに派遣された労働者なのかは明らかになっていないが、北朝鮮人が違法な物品を密輸、密売して海外で摘発される事例は増えている。

過去には、リビアから金塊モザンビークからサイのツノを密輸した罪で、カタールでは酒類バングラデシュでバイアグラを密売して摘発されている。こうした違法品の取り扱いは、いずれも外貨稼ぎや、金正恩氏に上納する「忠誠の資金」稼ぎが目的と見られている。

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