前日の夜は送別会が開かれる。607に残る人々は仲間の退所を心から喜び、映画「民族と運命」「曲折多き運命」のテーマ曲など故郷を懐かしむ曲を静かに歌う。革命化班では「同志愛の歌」を歌う。
翌日、退所者は護送軍官に従って居住地の道軍事動員部に引き渡される。軍事動員部では退所証にはんこを押して退所者の軍事移動証を再発行する。
問:607の幹部の間での不正行為は?
答:607の所長はもちろん、管理監督、面会所の監督を1年勤めれば数千ドルの賄賂が当たり前のように手に入る。面会時間は10分に決められているが、賄賂を渡すと10分延長される。額が多ければさらに延長される。
昨年、保衛指導員の家で火事が起きた際には、収監者たちはこのチャンスを逃すまいと、先を争って賄賂を渡しに来た。その額に応じて班長、監視、食堂などの楽な仕事に配置換えしてもらったという。
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