中堅幹部から高位級幹部の亡命情報が相次ぐ北朝鮮で、国家安全保衛部(秘密警察)が、監視対象を拡大しているとデイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。
平安南道(ピョンアンナムド)の内部情報筋は、デイリーNKに次のように語った。
「国家安全保衛部(秘密警察)が、監視対象を拡大しながら本格的な傍受活動を開始した。保衛部は、末端組織に『地域機関の責任者を含む社会的、特定の階層、トンジュなどの対象を注視せよ』と指示している」
監視ターゲットの範囲を拡大した狙いについて、情報筋は「核心階層(北朝鮮を支える階層)が、体制への反感を持ったり動揺することを徹底的に防止しようとしている」と語った。