北朝鮮で、携帯電話の基本料金が「大幅値下げ」となったことから、加入者が急増していると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。

しかし、同放送によると、追加の通話料金が「大幅値上げ」したため、使いすぎると大変な料金を支払わなければならない。そこで多くの住民は、携帯電話を2台所有し、使い分けながら節約しているという。

両江道(リャンガンド)の内部情報筋は、次のように語った。

「昨年から、各市、郡に『携帯電話奉仕所(サービスセンター)』が次々とオープンした。恵山(ヘサン)では、人通りの多い金正淑(キム・ジョンスク)芸術劇場前にオープンし、携帯電話が気軽に買えるようになった」

さらに月々の基本料金もびっくりするほどの大幅値下げが実施されたという。

「2013年までは中国人民元で25元(約500円、33750北朝鮮ウォン)だったが、昨年からは1000北朝鮮ウォン(0.75元、約14円)と30分の1に下がった。この基本料金で、通話4時間とSMS(メール)20通が無料で使える」(RFAの内部情報筋)

北朝鮮では、スマートフォンも流通しつつあるが、機種代金は2500元(約5万円)と、一般庶民にはとても手が出ない。一方、ガラケーなら300元(約6000円)もあれば入手可能。それでも若者たち、とりわけ男子は「彼女にエエかっこしたいため、気合いを入れてスマホをゲットする」(内部情報筋)とのことだ。

今回、基本料金は安く設定されたが、通話料金に関しては少し不思議な料金体系であることが明らかになった。一定の無料使用分を超えると、なんと「100倍の追加料金」が発生する通常では、考えられないすさまじいシステムだ。

理解しがたい料金体系に、携帯電話をよく使用する幹部や商売人は「携帯2台持ち」という裏ワザで対抗する。この裏ワザが広まったせいか、加入者はさらに増加していると内部情報筋は伝えた。

ちなみに、昨年の「地域別販売台数ランキング」は、咸鏡北道(ハムギョンブクト)逓信管理局が、全国で1位を獲得。次いで平壌、平安北道(ピョンアンブクト)の順だった。咸鏡北道逓信管理局は、1位で表彰されたという。

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