日本人拉致被害者らの再調査期限となる4日を目前に、北朝鮮が時間の引き延ばしを図っている。

安倍晋三首相は3日午前の衆院平和安全法制特別委員会で、北朝鮮側が日本人拉致問題などの再調査結果の報告延期を伝達してきたと明らかにした。2日に北京の大使館ルートを通じ、「もう少し時間がかかる」との連絡があったという。

北朝鮮のこの説明を、真に受ける人はほとんどいないだろう。史上最悪の統制社会を作り上げてきた彼らならば、その気になれば、調査結果などすぐにまとめることができる。「時間がかかる」という言葉は、「今のところ提示する気はない」ということを意味しているに過ぎない。

問題は、北朝鮮が何を狙って時間を引き延ばしているかだ。

良く見かけるのは、「日本との関係を改善し、経済支援を受けたいから」との説明だ。北朝鮮が、過去にそのような目的をもって行動してきたのは事実だし、今後も長期的には、日本から経済的利益を引き出すことを目指すだろう。