「若造(金正恩氏)は生きるのに忙しい人民の生活を何もわかっていない」
「我々は市場で商売、幹部たちはプールで水遊び。道理で、町に人がいないはずだ」
怒りや不満を持つなら、まだいい。なかには、あまりにも現実と乖離した金正恩氏の政策にあきれ果てて、「頼りにならない国なんかどうでもいい」と無関心になる風潮も広がっている。「人民愛のアピール」どころか、体制への不満と失望を招く結果をもたらしている。
平安南道(ピョンアンナムド)の内部情報筋は「住民たちは、お上(北朝鮮当局)が水道で水を供給する時代は終わったと考えている。どうせ、何もしてくれないから国に興味も持たない。水も自分たちでポンプで汲み出せばいい」と、北朝鮮住民の冷笑主義を伝えた。