RFAの北朝鮮内部消息筋によると、粛清されたのは会寧市の労働党責任秘書のホ・ヨンギ。5月に行われた中央党の検閲(検査)で摘発され、多くの部下もろとも粛清されたという。
ホ・ヨンギは、2001年に会寧市の党責任秘書に就任以来、金正淑氏(キム・ジョンスク、金正日氏の母親)の生家がある会寧を整備する目標を立て、北朝鮮では最も目に見える成果とされる「ハコモノ行政」を大々的に行ってきた。
一例を挙げると、金正淑氏の銅像の前にあった一戸建ての家が「みすぼらしい」という理由で強制撤去。跡地に総合レジャー施設の蒼光院を建設した。また、会寧中学校を移転させて、跡地には整備された市場を建設するなど、多くの「成果」を打ち立てた。
金正恩体制からすれば、華々しい功績のはずだが、ホ・ヨンギのキャリアはある事を理由に無残にも砕け散る。