北朝鮮は、先月9日に明らかにした潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星1号」の実験動画映像を公開した。発射実験をめぐっては、その真偽について諸説が飛び交っていたが、北朝鮮がSLBM実験に成功したことが明らかになった。

朝鮮中央テレビは7日、「敬愛する最高司令官・金正恩同志は、人民軍隊事業を現地で指導」というタイトルの記録映画の公開。金正恩氏が、様々な軍傘下の事業体を現地指導する様子を記録映画として放送した。

記録映画には、金正恩氏が海上視察するなかでSLBMの発射が成功する瞬間が記録されている。北朝鮮メディアは労働新聞を通じて、SLBM発射実験を明らかにしていたが、掲載された写真のCG加工説が指摘されていた。

米国のミサイル動画を盗用?

一方、韓国国防部は、ミサイルは150メートル以上飛翔し、推進体の開発に完了したと分析していた。その後、北朝鮮は対南サイト「わが民族同士」で、米国のミサイル動画を盗用した動画を掲載したため、SLBM発射成功の真偽について疑問の声が上がっていた。

今回、公開された動画には水中からSLBMが発射されるシーン(動画1分10秒あたりから)が記録されている。既に公開済みの労働新聞の写真とも、おおよそ一致することから発射自体は成功だったようだ。

動画公開の狙いは?

動画のナレーションによると、発射の瞬間に金正恩氏は「カッコいい!成功だ!大したもんだ!」と語ったというが、かなり喜んでいる様子が記録されている。

潜水艦発射型弾道ミサイルの試射の様子/2015年5月9日付労働新聞より
潜水艦発射型弾道ミサイルの試射の様子/2015年5月9日付労働新聞より

一ヶ月以上たって動画を公開した背景には、「実験成功は捏造」という指摘を打ち消す狙いがあるようだ。また、映像公開する直前には、韓国軍が北朝鮮全域を含める弾道ミサイル「玄武(ヒョンム)2-B」の発射実験に成功しており、韓国の軍事力に対抗する意図の可能性もある。

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