MLRSは一度の一斉射撃で、20万平方メートルに及ぶ範囲の兵員や軽車両を制圧できる火力兵器だ。
米陸軍も、すでに韓国に駐留させている2個MLRS大隊に加え、新たに1個大隊を6月から増派する。米陸軍は、増派は部隊の組織改編に応じたものであり「アジア重視戦略とも関係ない」と説明しているが、北朝鮮に対する前線の軍事圧力は確実に高まる。
また、米海軍は3月から行われた米韓合同軍事演習に、沿海域戦闘艦(LCS)フォートワースを初めて参加させた。 LCSは水深の浅い海域での任務を目的に開発されたものだ。
LCSの最大の特徴は、C4ISRと呼ばれる高度な情報処理システムを中核に、任務に応じて様々な装備を追加搭載できる点にある。対北朝鮮の沿海域で作戦行動をする場合、対潜・対機雷装備のほか、特殊部隊浸透用の装備を搭載する可能性が高い。