北朝鮮は、潜水艦からの弾道ミサイル(SLBM)の水中発射実験に成功したと発表しているが、対南ウェブサイト「わが民族同士」を通じて発射実験らしき動画を公開した。

公開された動画のタイトルは「時事カメラフォーカス:朝鮮、世界でいくつかの軍事強国だけが独占している戦略潜水艦弾道ミサイル開発」。水中の潜水艦から巨大な弾道ミサイルが水面を切って垂直に飛び上がり、飛行体は強い閃光を放って低く立ち込めた雲を突き抜けて「ドーン」という爆発音と共に炎が画面全体に広がる。

しかし、公開された動画のミサイルと5月9日に労働新聞が掲載した写真を比較、検証してみると違いがあることが判明した。これは、今回「わが民族同士」が公開した動画の静止画だ。

「わが民族同士」が明らかにした潜水艦ミサイル動画のキャプチャー
「わが民族同士」が明らかにした潜水艦ミサイル動画のキャプチャー

下が労働新聞(5月9日付)が掲載した潜水艦ミサイルの写真。

20150509潜水艦ミサイル労働新聞

角度や画質が違うため断定はできないが、噴射炎などの色や形、そして背景にも違いがあることがわかる。韓国メディアからも、動画に登場する潜水艦や弾道ミサイルの発射は、CGで作成したり合成映像ではないかとの指摘が出ている。

北朝鮮のSLBM試験発射については、米国をはじめ中国政府の当局者も試験は失敗、仮に成功したとしてもまだ非常に低いレベルだと疑問を呈している。

しかし、わが民族同士は「グアム島やハワイ沖から米本土奇襲攻撃できる!」「ソウルにミサイルが1~2発落ちただけで極度の混乱に陥る」と軍事力を誇示した。

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