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両江道保衛部に、2ヶ月の取り調べを受けたある住民は「韓国に住む息子に生活が苦しいからカネを送ってくれと言っただけだ」と答えた。この程度なら重罪に当たらないが、やはり2000ドルの賄賂を暗に要求された。

保衛部が2000ドルという高額賄賂を要求するのは、韓国から多額の送金を受け取っていると見ているからだ。しかし、韓国で働く脱北者の1ヶ月の平均給与は2013年で1330ドル。脱北者の平均月収以上を要求する保衛部のやり口は、極めてあくどい。

別の住民は、懲役7年を言い渡され「輸城(スソン)教化所」に収監されたが、保衛部幹部に2000ドルの賄賂を渡したら、一般経済犯に格下げされて保安署に送られた。さらに、罪状の軽い経済犯扱いとなり労働鍛錬隊3ヶ月の刑で済んだという。

「保衛部は罪のない人に罪を着せて賄賂が払えなければ実績のために収容所送りにする。住民たちは、法よりもカネが優先される北朝鮮の現実を『人民共和国ではなくドル共和国』だと揶揄している」(内部情報筋)