また、貯水池の水漏れ防ぐためのビニールが供給されず、住民たちが1人あたり数千ウォン(コメ1キロは5000ウォン≒75円)を集めて市場で自前で購入しなければならない。
住民は、「誰の口に入るかわからないコメのために、なんでこんな苦労をしなければならないのか」「全国の人々が動員されているのに収穫はこの有り様か」と国の農業政策を批判しているという。
韓国気象庁の統計によると、平壌の年間平均降水量は911.3ミリ、国境地帯の恵山(ヘサン)に至ってはわずか591.4ミリ。ソウルの1450.5ミリ、東京の1528.8ミリより少ない。北朝鮮の農業に必要なのは、素人を動員したその場しのぎの溜池ではなく、恒久的な灌漑設備だ。
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