「昨年の12月4日に、協同農場の警備室に突然軍人たちがやって来た。高い囲いを設置したので、村の人々は『軍の偉い人が来る』と思っていたら、翌日に来たのが馬園春氏夫妻。住民はびっくり仰天していた」
人民保安部(警察)の護送車に乗せられて来た二人の荷物はわずか風呂敷包み2つ。12月15日頃には妻の母や弟、さらに海外留学中だった息子も強制帰国させられ、村に連れて来られたという。残りの親族も他の地方に追放されたと伝えられている。
妻の実家の家族まで追放されたことから馬園春氏の処分は、単なる「革命化」処分ではなく「粛清」であり、中央政界への復帰は難しいと見られる。
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