「処刑されていない」との指摘も

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粛清が伝えられた玄永哲人民武力部長(国防相)の名前や姿が、依然として北朝鮮の公式メディアに確認できる。韓国の国家情報院(国情院)は、玄氏がすでに「公開銃殺」されたと国会に報告したが、一部からはこれを疑問視する声も出ている。

北朝鮮の朝鮮中央テレビは14日、金正恩第1書記が2013年に美林乗馬クラブを視察した様子を収めた記録映画を再放送した。その中に、正恩氏に随行する玄氏の姿を確認することができる。

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朝鮮中央テレビが14日に再放送した記録映画の一場面。金正恩氏に随行する玄永哲人民武力部長(左)の姿が確認できる

また、朝鮮中央テレビが5日から11日まで放映した記録映画では、去る3月20日の軍事演習を正恩氏が現地指導する場面に、玄氏が写っている。

また、朝鮮中央通信も玄氏が4月13日から20日にかけて訪露した際の記事と動画をウェブサイトから削除せずに残しているほか、労働新聞のウェブサイトからも玄氏の名前の記述などが削除されていない。

北朝鮮では、粛清された幹部の名前や姿を公式記録や国営メディアから削除するのが一般的であることから、韓国の北朝鮮専門家の間からは「銃殺まではされていないのではないか」として、国情院の報告を疑問視する声も上がっている。

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一方、国情院が最近、「今年に入り北朝鮮の幹部15人が粛清された」と発表したことを受け、北朝鮮が玄氏粛清の事実を隠ぺいするために意図的に削除していないのではないか、との分析も出ている。

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