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今年に入ってから北朝鮮の高官15人が処刑されたという衝撃的なニュースが伝わる中で、昨年10月に北朝鮮で行われた公開処刑の様子が衛星写真で捉えられたとの情報が出ている。

赤い丸の中には処刑対象者を縛り付けたと思われる杭のようなものが見える。青い丸の中には対空砲が見える。(画像:HRNK、RFA)
赤いカコミの中には処刑対象者を縛り付けたと思われる杭のようなものが、青いカコミの中には対空砲が見える。(画像:HRNK、RFA)

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、撮影されたのは昨年10月7日に平壌に程近い姜健(カンゴン)総合軍官学校で行われた公開処刑の様子。

広場に何らかの物体10個が一列に並べられている。それに向かって6門のZPU-4対空砲が並べられていて、その後ろには、射撃の様子を観察するためと見られる場所が設けられている。

この画像をRFAに提供した米北朝鮮人権委員会(HRNK)のグレッグ・スカラチュー事務総長は「画像は対空砲を使って公開処刑を行っている状況に間違いない」と語った。

スカラチュー事務総長と商業衛星写真分析を行うASA(AllSource Analysis)のジョセップ・バミューデス博士によると、昨年10月7日、姜健総合軍官学校で普段と違う様子が観察された。

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ZPU-4対空砲は14.5mm重機関銃4丁をひとつにまとめたもので、6基合計で24の銃口から銃弾が放たれたことになる。この方法で処刑されたとすると、遺体は原形をとどめないほどに破壊されてしまう。RFAは「金正恩氏や高級幹部が発砲命令を下し処刑の場面を見守った可能性もある」と伝えている。

アジアプレスは昨年10月、北朝鮮の内部情報に基づく「平壌で労働党幹部を集団銃殺か 金正恩氏の指導に違反」と題した記事の中で、10人の労働党幹部が同軍官学校で処刑されたと報じており、HRNKの分析と時期的に符合する。

姜健総合軍官学校は幹部の処刑に頻繁に使われており、金正恩氏の夫人である李雪主氏が所属していた「銀河水管弦楽団」の総監督の処刑にも使われたとされる。

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