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それらの多くは、北朝鮮で工作員教育を受けた在日朝鮮人や北朝鮮から不法入国した工作員が軍事情報や先端科学技術情報を狙ったもので、外事警察の“王道”であるカウンター・インテリジェンスの「栄光の記録」ともいえる。

しかし、冷戦という「古き良き時代」に活躍したスパイハンターである前出のOBは「ソトニ(外2)から防諜力は失われた。今の連中にスパイや工作員を逮捕するなんて無理だ」と指摘する。

「キャリアが課長に来たのは、組織にとってはマイナスでしかない。現場は課長が異動するまでの間に、必ず事件を挙げなければならない。キャリアに『実績』というお土産を持たせるためだ」

「ところが時代は変わり、北朝鮮は昔ほど活発に対日工作を行わなくなった。やっているとしても短波無線で連絡を取っているわけではないので、尻尾をつかみにくくなった。そんな環境で事件を挙げるには、以前にも増して地道な情報収集が必要になる。2年という期限を設けられては、できる仕事じゃないんだ。そうなれば必然、現場は“お手軽”なネタに走りがちになる」(前出・外事OB)

前回も述べたように、「政治警察化」して以降に摘発された北朝鮮がらみの外事事件は、ニット生地や冷凍タラ、壁紙、ファンデーション、そしてマツタケなどの「日用品」の類の不正輸出が目に付く。