人民を食わせるのは金正恩氏ではなく「社会主義資本家」

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本来、大同江で砂採取事業を行うのは陸海運省下部組織の「大同江事業所」だ。事業所は、民間の砂採取船に番号を付けて採取する区間を指定し争いが起こらないようにしている。船首たちは、いい採掘ポイントを確保するため、事業所の幹部に賄賂を手渡し、利益の3割を上納する。

日本の公共事業などにありがちな「利権構造」とも言えるが、国家当局よりも「商売のイロハ」を知る金主たちが主導していることから住民にとっても概ね好評のようだ。

「資本家、地主と言えば搾取の代名詞だが、そこに『社会主義』と付けると『人民の食い扶持を与える』という良い意味になるので、住民たちは船主のことを『社会主義資本家』と呼んで有難がっている」(情報筋)

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