タス通信などによると、ロシアのウシャコフ大統領補佐官が、5月9日にモスクワで開かれる対ドイツ戦勝70年記念式典に北朝鮮の金正恩氏が出席すると語った。複数の北朝鮮筋から確認した。ウシャコフ氏によると、プーチン大統領との首脳会談も「準備している」という。
金正恩氏の初の外遊先として、ロシア訪問は注目されていたが、ロシアを選んだとすると中露関係はより緊密となることが予想される。2013年の張成沢(チャン・ソンテク)氏粛清以後、疎遠になっている中国の習近平氏は、既に出席することを表明しているが、金正恩氏と習近平氏の接触にも注目される。
一方、安倍晋三首相は、式典に出席しないことを明らかにした。ウクライナ情勢を理由に、ロシアと対立するアメリカのオバマ大統領やドイツのメルケル首相、韓国の朴槿恵大統領は出席を見送ることを明らかにしている。