タス通信などによると、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は22日、金正恩氏が、来月9日にモスクワで開かれる対ドイツ戦勝70年記念式典に出席すると語った。複数の北朝鮮筋から確認したという。
ウシャコフ氏によると、プーチン大統領との首脳会談も「準備している」という。
今月13日には、北朝鮮の盧斗哲(ロ・ドゥチョル)内閣副総理と玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長がロシアを訪問するために平壌を出発。盧副首相は「ロシア ? 北朝鮮親善の年」の開幕イベントに、玄人民武力部長は第4回国際安全保障会議に出席したが、金正恩氏の訪露の地ならしと見られていた。
金正恩氏が、初の外遊先は注目されていたが、ロシアを選んだとすると中露関係はより緊密となることが予想される。
同時に、2013年の張成沢(チャン・ソンテク)氏粛清以後、疎遠になっていた中朝関係の溝はさらに深まり、北朝鮮をめぐる東北アジアのパワーバランスに変化をもたらす可能性もある。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方、金正恩氏が複数の国家が参加する行事に参加する負担と、中朝関係のさらなる悪化などを考慮すると、ロシア訪問を先送りする可能性もあるという見方もある。