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そういえばあのとき、イチローは二度目の韓国戦を前にしながら焼肉をパクつくチームメイトを見つつ、「そういうときに、コリアン・バーベキューの店には意地でも行かないという気概が欲しい」(『ナンバー』4月13日号)と腹を立てたという。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」というわけだが、いくら韓国が日本に負けて悔しくても、さすがに「寿司も食えない」というほどへそを曲げる者は、朝鮮学校にもいなかった。

「日本人に負けるな」

ただし朝鮮学校で、「日本人に負けるな」という教育をしているのは事実だ。

これは学校だけでなく、親の教育方針によっては家庭でも厳しく言い聞かせられる。子供を朝鮮学校に通わせていない家庭でも、こういう教育をする親は珍しくない。近年、朝鮮学校のサッカー部やラグビー部が、生徒数の減少にもかかわらず強さを増している背景には、間違いなくこうした教育がある。