中谷元防衛相は10日、閣議後の記者会見で、北朝鮮の核・ミサイル技術について、「2006年、2009年に加え13年2月にも核実験を実施したことを踏まえると、核兵器の弾頭化、小型化に至っている可能性も排除できないと考えている」と話した。
北朝鮮の核兵器開発については最近、相当な進展を見せているとの見方を示す発言が、米政府高官などの間から相次いでいる。
中谷氏は、5月末のアジア安全保障会議(シャングリラ対話)を念頭に、韓国に対し防衛相会談の早期開催を呼びかける考えを明らかにした。
来週、ソウルで5年ぶりに開かれる日韓安保対話で議題にする考えだという。中谷防衛相は「(防衛相会談を)早期に開催して、率直な意見交換をすることが有益だと考えている」と述べた。
会談が実現すれば4年ぶりとなる。中谷氏は軍事情報包括保護協定(GSOMIA)や物品役務相互提供協定(ACSA)のほか、ミサイル防衛についても議論をしたいという。